4歳の頃
私は母と一緒にスーパーに買い物に出掛けた
少し目を離している内に、私は母さんとはぐれてしまった
泣きながら母さんを探して歩いたが見つからない
見つかる筈がない
何故なら母さんは迷子になった私を置いて
先に車で帰ってしまっていたのだから
辛うじて、帰りの道はうっすらと頭には入っていた
結局、私は1人で泣きながら何時間も歩いて帰宅した
店に入る前に母さんはこう言っていたのだ
「迷子になるから離れるな」
私はそれを破ってしまった
だから置き去りにされた
家に帰って私は『自己責任』という言葉を母さんから教わった
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