学校に到着して
あたしは司くんと別れた。



「今日は一緒に帰ろうな」


司くんは
そう言って
あたしに手を振った。




司くん……




――――――――♪



自分のクラスに着くと
もう
あたしの隣の席の人は
座っていて
あたしをじっと見つめた。




「おはよ」



何もなかったかのように
その人は
あたしに話しかけた。




「…鈴木くん」



ほんとは
あんな現場を見た次の日に
鈴木くんにも
会いたくなかった。



だって……




鈴木くんは
あたしの心を見透かしてるように見えるんだもん……