そして司くんは あたしから ゆっくりと離れて 歩き出した。 「美和?」 「なあに?」 「昨日、屋上のドア…… 開けたりした?」 ドクン――――ッ あたしの胸が 激しく脈打つのが分かった。 どうして…… そんな事 聞くの? 「開けてないよ」 また あたしは嘘をついた。 すると司くんは 「そっか☆」 そう言って あたしの頭を優しく撫でた。 そして笑顔で あたしを見たんだ。