「なんで昨日は
先に帰ったんだよ?」



司くんの頬は
プクッと膨れていた。


可愛い……


じゃなくて!!!




「昨日は体調が悪くなっちゃって……」



あたしは嘘をついた。


あの現場を見て
気分悪くなったのは
ほんとだけどι



すると司くんは
意外な反応をする。



「大丈夫かよ!?」



そう言って
あたしの肩を掴んで
自分の方へ向かせる。


真剣な司くんの瞳に
あたしは
顔が赤くなってしまった。