でも…… こんな時でも 浮かんでくるのは やっぱり 司くんの笑顔だった。 「……っ」 あたしは まだ司くんを信じていた。 鈴木くんの言ったこと 全て当たってるのに まだ 君を自由にできなかったんだ…………。 「司くんは――――」 「高月?」 「司くんは……っ そんな酷い人じゃない!!!」 じゃあ今まで 付き合ってくれたのは どうして? どうして あたしにキスをくれたの? あたしにだって まだ希望はあるよ…………。