あたしは
司くんのカバンを抱き締めて
ずっと待ってたんだ。



きっと
あの女の子は
司くんに告白する気なんだ。


でも司くんなら
断ってくれるから
10分くらいかな……?



なーんて考えて
もう30分――――。


さすがに遅いよね?



大丈夫かな…

司くん…………。






「……高月?」





すると教室のドアから
聞き覚えのある声が聞こえた。




「鈴木くんっ!!!」



あたしは目を丸くして
鈴木くんを見た。