「りょ…――――」



あたしは亮と言おうとした。


しかし
あたしより誰かの声が
先に言葉を発した。

その声の主は…



「何やってんの?」


司くん……。



「あ。工藤じゃん」



鈴木くんは司くんに
気づいたのに
一向に腰に回した手を
離してはくれなかった…。




「司くん……」



あたしが司くんを
見上げると
司くんの顔は
すごく怒ってて……




呆れられたのかな?


男の子と密着してるし
あたしは離れようと
しなかったから…………





でも離れたら
キスされちゃうんだもん!!!



仕方……ないじゃん。