その手を
迷いなく君は握ってくれた。
そして
お母さんとお父さんに
見つからないように
こっそり外へ繋がるドアを
開ける。
そこには花や木々が
広がっていて
上を見上げれば一面に
キレーな蒼い空がある……
この景色を
君に見せたかったんだ。
「わああああ!
綺麗……」
美和はそう言って
空を見上げた。
美和の両親は美和の体を
すごく心配しすぎて
外へあまり連れて行かないらしい……
だから、
俺は見せたかったんだ。
この果しない
自由な空を――――
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