「答えなんて決まってる」 「…そう。 じゃあ、私と――――」 「俺は美和を守るって 約束したんだ。 ずっと傍にいるって……。 だから付き合えない」 あの日の約束、 今だって鮮明に思い出せる。 傍にいるって 俺は決めたんだ。 それ以外に 理由なんて必要ない。 「……あっそ!!!」 女の子は少し怒った様子で 教室から出ていった。