休み時間が終わるチャイムが 鳴ったけど 俺は保健室へ 走り続けた……。 「美和……」 ガラッ―――――――― 音を立てて 俺は保健室のドアを開けた。 もうチャイムは鳴ったので 生徒はいない。 この静かさだと 先生もいないだろう。 するとカーテンの向こうから 愛しい声と共に 彼女が現れた。 「……先生?」 俺を先生と間違えたのか 彼女はカーテンから 姿を見せた。