「俺は高月と 付き合ってない。 むしろフラれたから……」 え……? そうなのか……? 「でも渡り廊下で……」 俺には まだ たくさんの疑問が残っていた。 すると鈴木が 溜め息をついて 髪をくしゃっとさせた。 「“言うな”って 口止めされてんだけどなι」 意味ありげに そう呟いたあとに 鈴木は教えてくれた。 「高月、血を吐いたんだ」 「え?」 美和が……。 俺は固まった。