俺は何かを言おうとして
口を閉ざした。



だって



「お前……どうしたんだ?」



鈴木のシャツは真っ赤なもので染まっていたから…………


すると鈴木は
「あぁーこれ?秘密」とか
言って誤魔化した。




「はぁ…?
そんな事言ってる場合か!?
その出血量やばいだろ」



もしかして鈴木、
誰かに刺されたのか?

俺は
しばらく鈴木を見つめた。


すると鈴木は


「高月のこと、
まだ“同情”だとか
思ってる?」