授業は
あっという間に終わり
今は放課後。
先にHRが終わったから
美和のクラスへ迎えに行こう。
そう思っていると
「工藤くん!!」
「?」
1人の女の子に
ひき止められた……。
なんだろう。
「なにー?」
「私ね、好きなの。
付き合ってもらえないかな」
わわっ!
俺、告られたよ。
人生初(笑)←
でも俺には――――
「ごめん。俺、美和って子と
付き合ってんだ」
「…知ってるよ」
え?
知ってて告白したの!?
なんで……
すると女の子が
話し出す。
「でも高月さんって病気でしょ?」
「……」
「将来いるかどうかも分からない相手より私みたいに
いつでも傍にいる子の方が
工藤くんの為だよ」
言ってる意味……
よく分かんないんだけど。
俺はしばらく黙っていた。
「まっ♪考えといてよ」
女の子はそう言って
立ち去ろうとした。
が、
俺は、
その女の子の腕を掴んだ。