好きな奴の願い、 俺が今 叶えないでどうする! 「高月っ」 そう言って俺は 高月の顔を 自分の胸に押さえ付けた。 「鈴木くん……っ、血が」 まだ高月の吐血は 続いていた。 でも俺は自分のシャツが 汚れても 決して高月を 離そうとはしなかった。 工藤は工藤で 勘違いしたらしく また、もと来た道を 戻っていった。 そして吐血して 気を失った高月を抱き抱えて 俺は保健室に 走っていった……。