「…そっか」


俺は
ゆっくり離れようとした。


「うっ…!」


すると小さく高月が
唸った。

そう思うと

高月は




吐血した…………。



「高月っ!」


俺は高月を心配するのに対し

高月は



「どぅ…しよ……。
司くんに……っ、
見られたくない…………」



工藤?


高月の言葉に

俺は周りを見渡した。


すると離れてはいるが
確かに工藤が
こちらに向かっていた。



高月は
こんな姿、工藤に
見られたくないのだろう。