「美和? チャイム鳴ったよ」 司くんは あたしを起き上がらせ 自分も立ち上がった。 「じゃあな」 ニコッと無邪気な笑顔で あたしから 去っていった。 「…………」 司くんは 本当に あたしを好き……? あたしを 病気以外で特別だって 感じたことある? 「……司くん」 あたしは 自分から 君の手を離さなきゃ ダメなんだね。 司くんに頼ったら きっと 傷つけてしまうから……