「あっ!司くーん」
廊下から手を振るのは
噂をしていた美和。
クラスが違うから
たまに会いに来てくれる。
「よー」
「美和ちゃん♪」
誠はテンションMAX。
ちょっと
妬くんですけどー(笑)
ぎゅぅぅぅ
美和は近づいてきたかと思うと俺の腕を強く抱き締めた。
か~
可愛いことを……
「今日も一緒に帰れる?」
何気に上目遣いで俺を見つめる美和。
そんな顔されたら…
「もちろん!帰ろうな」
としか言えないだろ。
その返事を待ち望んでいたかのように美和は頬をピンクに染めて微笑む。
「ほんと可愛い」
俺が言う前に誠が
口に出した。
ったく!!
惚れんなよ?
俺の彼女に。