司くんの元へ 向かうと言いながら あたしは迷っていた……。 だって 会うの気まずいもんι 会いたいような 会いたくないような…… そんな複雑な気持ち。 「高月さん」 すると 後ろから誰かに呼ばれた。 あたしは反射的に 振り向いた。 「神崎さん……」 “神崎 しほ” それが彼女の名前。 そして 昨日、司くんと キスをしていた相手だ。