愛ちゃんは頬を膨らます。



「でも……付き合ったら今度こそ涼のこと忘れられるかもやん。田中くん、顔はあたし結構タイプやし」




涼は、宮本くんの名前。

田中くんは、愛ちゃんに告った男子。




「愛……それ、前の時も言ってたで」




二人の会話がわからずオロオロしていると、陽子ちゃんがあたしにも分かるように言う。



「ミヤモと愛は、幼なじみやねん」