「そうよ~たまに優柔不断な人もくるし、復讐心よりも殺意を多く抱いてくる人も多いからね」
「大人って大変ね」
淳也の妹、つまり福村家の長女の桃花が口を挟んだ。
急に大人びた口調で言ったもんだから淳也がプッと少し笑った。
「何笑ってんのよ」
桃花が淳也の頭におもいっきりチョップをした。
あまりの痛さで淳也は頭を押さえながら涙目でこちらを見た。
「桃花やめなさい」
「だってお兄ちゃんが……」
いきなり子供の口調に豹変した(笑)。
「淳也も笑いなさんな」
「だってさ……フフッ(笑)」
また思い出したのかまた笑いだした。