「ねえ大輔」 「ん?」 大輔がのんきに返事した。 ん?じゃねえよ。 「なんであの子の相談に乗ったの?まだ女子高生よ」 「女子高生だろうとなんだろうと、うちの客だ。」 「いや、でもさ……」 「まあいい、帰ろう」 ―福村家宅― 「あっおかえり。遅かったね」 息子の淳也が数学のテキストからあたし達の方に目線を移した。 「最後のお客さんで時間かかっちゃってさ」 「ふーん。そんな大変なの?復讐屋って」