「コイン落としますよー」

「えっ!?ちょっ!待って……!」

ポチャン。


コインは水槽の下の方へゆっくり沈んで行く。


「えっええと……」

彼女もさすがに慌てている様子だ。

もうすぐでコインが下に着く。

「ん、んじゃあ③!!」

コトッ。

彼女がいい終えるのと共にコインが底に着いた。


「わかった、③ですね。ですがお客さんもう復讐屋は閉店のお時間になっておりますんでこれを」

大輔はそう言って【一揆の起こし方・現代版】と書かれたパンフレットを渡した。


「は、はあどうも」

彼女はたった一言そう言うと帰って行った。