今日から一年勉強をする事になる教室に入ると、黒板には席の順番が書かれていた。

私の席は窓際の席になる。


「桜、窓際じゃん」

「いいでしょ」


百合ちゃんに微笑み返すが、少し頬の辺りが引きつってしまう。

それは私の席の横が雅人の席だったからだ。

そこにはもう、あいつは座っていた。