「おとうしゃん、
 あちたたのちみらね。」
上手く呂律の回っていない
陽那が吾津騎に言った。

最近吾津騎がお父さん
ぽくなってきた。

それがとても嬉しかったり
する。


「そうだな。
 明日のために早く寝るか?」
「うん。」
「いい子だな。」
めったに笑わない吾津騎が
陽那の前ではよく笑う。