「ブスな事位知ってるもん。」

「知ってたのかよ。
 早く乗らねぇと置いてくぞ?」
「うん。」
「しっかりつかまってろよ?」
「うん。」

私はまたがった。
抱きつくだけなのにドキドキしてる。
やっぱりまだ吾津騎の事が好きみたい。
初恋は相当強力みたい。
もしあなたにあなたとの子供が
いるって聞いたら喜んでくれる?
まぁそんなこと死んでも言えないけどね・・・

そんなことを思ってると家に着いた。
「いつ見てもでかいよな?」
「そんなことないよ。
 まだ小さい方だし・・・。」
「これでか。」
「うん。
 
 お兄ちゃんに会う?」
「いや。
 いい。龍さんにはいつでも会えるし。」
「そっか。
 じゃまた明日。」

「あぁ。
 朝迎えに行く。」
「えっいいよ。
 お兄ちゃんに送ってもらうから。」
「そうか。
 じゃ明日。」