周りを見渡すと吾津騎が
私の手を握って、眠っていた。

「あ、吾津騎?」
「うn、!姫榎!」
そう叫んだと思うと
私を力ず良く抱きしめた。
「うぐ、吾津騎?苦しいよ?」

そう言った私に返ってきたのは
意外な言葉だった。

「心配させんなよ。
 
 無茶しやがって。
 死んだらどうんだよ」

そう言ってまた、私を強く抱きしめた。