美沙は俺と同じ14歳だと言った。




俺は何故か彼女のことが頭から離れなくていつも美沙のことを考えるようになっていった。




そして毎日のように城を抜け出しては美沙の元へ通うようになっていった――…




「――慎様、首元に痣ができてるわよ?大丈夫?」




俺はこの日も美沙の所にいた。
ふとそう言われ、首元を見た。




「――…あ…」




ちっ、昨日の晩に女に付けられたキスマークだ。




ったく、あれだけキスマークは付けるなと言ったのに…




あの大馬鹿女め……




「いや、ちょっとぶつけてな…軽い痣だから大丈夫だよ」




俺は咄嗟に嘘をついた。




美沙には嘘をつきたくはなかったのにな…




そんな俺を美沙は心配そうに見た