――ザンッ!!
「うわぁぁ!!」
腕から血を流し、苦しそうにうなだれる男ども。
「殺られたくなければ今すぐこの場から去れ」
俺は冷たく言い放った。
「おっ…覚えてろよ!!」
慌てた声で言うと一目散に去っていった。
――ふぅ。
なんでこういう腐った輩がいるんだか…
俺は深く溜め息をついた。
「――…あの…」
後ろからか細い小さな声が聞こえてきた。
「――あ…」
「あ、あの!!危ない所を助けて頂きありがとうございました…とても助かりました。」
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