「――…んっ…慎様ぁ…」
俺の下で甘い声を上げながら快感に酔いしれた顔をする女。
「…………」
俺は反応すること無く、行為を続ける。
本当の馬鹿か?
この女は。
“どうか私を今宵、慎様のお床にお渡らせ下さいませ'
甘えたような口調で先ほど俺にそう言ってきた女。
またか。
俺はこうして毎晩のように言い寄ってくる馬鹿な女達の相手をしている。
結局はこいつらは俺に与えられる快感がほしいだけなんだ。
ただ、それだけ。
俺には何もない。
希望も未来も
愛さえも――…
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