黒崎奈津、15才。
いっつも意地悪で、でもやさしい所もあったりする。

なっちゃんとは病室で出会った。

「沙耶、聞いてる?」

「えっ?」

「だから、巻くかストレートのどっちにするか聞いてんの。」

「ごめん。考え事してた。じゃあ、ストレートで。」

「沙耶、本当に大丈夫か?」

「大丈夫、大丈夫。」

3分後。

「完成。」

「おー。また一段と腕が上がりましたな。」

「当然だろ。誰に毎朝やってもらってると思ってんの?」

「奈津さまです。」

「んじゃ、先に下行ってるわ。」

「はーい。」