そうして、数週間がたって、

彼女は、アイツと付き合い始めた。


告白する。


って、俺に一番に教えてくれた。

嬉しかった。


彼女は頼ってくれたんだ。
俺の事。

こんな俺に。

そして最後にこう告げて、

アイツの元に行った。


「ありがとう」


・・・。

ありがとう・・・か。


こんな俺に。
ありがとうなんていってくれた。

「うん。がんばってね」

俺は、彼女の背中を押すかの
ように、その言葉をかけた。

これが、彼女にできる最後の
手助け。



・・・さようなら。



本当にさようなら。

俺の、初恋。

俺の、片思い。



「ありがとう」



君に、恋してよかったよ。



「大好きでした」



君の事。