ドサッ!


男子寮の割り当てられた部屋で肩にかけていた沢山の荷物をおろし、一息ついた。


この部屋には釧路に行くまでの短い期間お世話になる。


「疲れたな……」


そう呟いて心を落ち着かせる。


落ち着くと、明日死んでもおかしくはない状況に少し怖くなった。


選抜クラスの生存率は一般の学兵よりやや低い。


この‘やや’の差で自分が死ぬ可能性もある。


そして今までテレビでしか見たことのない戦争が目の前に広がる事を考えると不安にかられる。