入学式の帰り。

「まぢあの人カッコイイし〜!」

『そうかなぁ〜?』

「そうだよお。」

舞は相変わらず、窓際にいた男の子の話しばっかりしている。

「名前、砂田直弥なんだって−。」

何で知ってるんだかぁ〜。
と、思いながら舞に話しを合わせる。

「さくらは、良いと思った男子とかいないの?」

『え…う−ん…いまんとこは。』

「そっかぁ。まぁさくらの事だもんね。さくらは男子なんか見てないかぁ−。」

『舞程はね。』

悪戯そうに笑って言ってみた。

「何それ−!?」

『あはは!冗談だってばぁ。』






−これからの、高校生活楽しくなりそうな予感がした。