「ゴメンナ…
俺も一緒に謝ろうか?」
雅は言ってくれた

「いいよ!大丈夫!
ありがとう!」

あたしは
雅の前で母に怒られるのが恥ずかしくて
雅にお礼だけ言った。


「そっか…家についたら連絡せ〜よ」
「わかった!じゃ!」

あたしは
雅の元を離れ
母の待つ車に走った。


「お前はっ!」
「…………」
「心配するやろが!
あんたは女なんやで」
「ゴメンナサイ…」
「こんなんやったら
一生外ださせんで!」
「…………」

そんなのは
嫌だと思った。

雅…
ゴメンナサイ
雅…
愛してる。

母への気持ちと
雅への気持ちが重なる


あたしはその日
雅に連絡しなかった
雅からは
何通かメールが
届いていた。

「大丈夫?」
「家ついた?」

そんな心配
してくれて…

なんだか嬉しかった

すごくすごく
愛してたのに
私たちはその後
すぐ別れてしまった

受信
「もう別れたいんやろ?」
返信
「そ〜ゆう雅が
別れたいんやろ?」

受信
「いや…メールしてても
他に好きな奴おんの
分かるし」

返信
「いいよ…
じゃあ別れよ…」

受信
「わかった…明日で
三か月やったのにな。」

あたしは
返事を返さなかった

それから10分後…

聞き覚えのある
着信音…

受信
「もう一回
チャンスください!」

何こいつ
思ったが…
まぁいいかと思い

返信
「うん…いいよ!」

それから
一週間何もかわらず
何故かあたしが
フられた…。

「意味わかんね〜」

友達に愚痴を
こぼした

「あいつはひどい男」

なんだか悔しくて
周りに吹いて周った

実はまだ
好きだったみたいだ

雅があたしの先輩の
涼美と付き合ってると
聞いてなんだか
腹がたった。

「さようなら」

あたしの
今までの中で
一番愛したひと

「さようなら」