ガタタッ―！

｢…和…也？｣

和也があたしを
押し倒す。

そしてあたしの
首筋に顔をうずめる

｢…ッやだ！和也…｣

ねえ…
なにしてるの？
和也は今あたしを
犯そうとしているの？


｢やだっ…和也！
やめてっ……やめて｣

和也の指が
あたしに痛みをさす

声が涙で濡れる


“ガチャ”


そこに百合と大地が
戻ってきた

｢ちょっと！和也！
なにしてんねん！｣

百合が和也を突き飛ばす

｢美也！大丈夫？｣

｢百合ぃ…うう…｣

百合はあたしを
抱き締めた


｢ちょっ！お前は
なにをしとんねん！？｣

｢百合はさぁ〜
俺が美也を好きやって
知ってたやろ〜が！
なのに…美也は
俺を男として見て無い｣

和也は頭をかかえた。


｢だからって
こんなんしたら
もっと嫌われるに決まっとるやんけ！｣


百合が声を張り上げる


百合はあたしをひいて
タクシーで
家まで送ってくれた


その後ノリくんと
出会ったんだ。

軽い気持ちで
ノリくんとﾒｰﾙを始めた
｢可愛い｣

聞き慣れた言葉
言われ慣れた言葉

まあ何度いわれても
悪い気はしない

だけどノリくんを
あたしが好きに
なるまで時間は
かからなかった…

すぐに好きになった

だけどそんな
簡単に言いたくなくて
隠してたんだ
ある時まで…

そして気持ちを教えた

｢大好き｣
素直に言える…
ノリくんなら。

そんな時
達也に呼び出された
いざこざがあって
怖かったけど
会いに行った。

だって達也だから…

なにがあっても
信じていたいから。

｢俺と付き合って｣

｢…あたし好きなひと居るんだ…だから無理｣

｢ッ…！｣
ガンッ…

達也はあたしを
なぐった

あたしもまけじと
殴り返した

だけどやっぱり
あたしは女で…
力が全然違った…。

達也は
１８歳…もう立派な
男だった…

痛みなんて
感じなかった
本当に頭に血が上ってた