「朝廷は時期を見計らって吉備を潰すために、徐々に足を進めとった。
平和に暮らしとった吉備の奴らも、いきなり朝廷に矛先を向けられて余裕ものうなる。
何がいけんかったか……自分達の身を振り返る。
そうしたらあることに気付く訳じゃ。
朝廷よりも進んだ技術を持っとるってことに。
そうなると原因は技術を運んできたワイ……ウラのせいじゃ……となった」
苦しそうに眉を寄せて、遠くを見つめながら大神様は話していた。
その視線の先に……吉備の国の人々を見ているかのよう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…