「それぞれの神が、それぞれに。 人間界をよくするため、見つからんように人間の手助けをしとった。 それが神の仕事じゃし、ワイもまだ人間を嫌う前じゃけぇ、それなりに貢献しとった。 で……ある年。 年に一度行われる、全大神が集ぅて話し合う会で、 人間界に新しい技術を教えちゃろうって話になった」 新しい技術……? 私が小首をわずかに傾げると、 大神様は「今じゃどうってことない技術じゃ」と、自嘲するように笑った。