「それなら予定変更じゃな」

「?」

「じっくりからスッパリ。話はあの世で聞かせてやらぁ」


大神様は満面の笑みを浮かべると、鮮やかな手つきで扇を開き、私に向けた。

まるで銃口を突きつけられているよう。


でも身の危険を感じるにはあまりにも遅すぎた。



――――!!



扇の動きを目で追ってすぐ、体に大きな衝撃がして吹き飛ばされた私は、壁に叩きつけられた。


目の前が白黒、交互に反転する。

息が肺まで到達している感覚がない。


ぬるりとした生温かな液体だけが足元に広がっている。



それでも、生きてる。