……あれ?

これってもしかして……。


「やっぱり!術、解けてるよ!」


私はナライより10歩ぐらい進んだ後、振り返って報告。

ナライも皐月さんも、さっきの呆れた顔を一変させて驚いている。


これでウタクを助けられる!


「え!?嘘!それじゃ俺も……っイテッ!!」


私を見たナライが同じように歩き出すと、またバチッと光が飛び、ナライはうずくまってしまった。


……なんで?

術は解けてないの!?


通れた自分の身を不思議に思っていると……。



『ハハハッ!おもれぇなー、人間!』



大神様の笑い声が聞こえてきた。