"彼氏と別れて俺のもんになりましょ?"
"未来先輩は俺のこと好きになりますよ"
あの出来事から早一週間
坂石雅人とは、あれ以来一度も口を聞いてないし
あたしは普段通り平凡な日々を送っていた
「ねぇ〜詩音が雑誌読んでると、あたしが暇なんだけど。」
せっかくの昼休みなのに、詩音が雑誌を読んでいて相手をしてくれない
「後5分で読み終わるから待ってて。」
…………さっきから、ずっと5分って言ってるじゃん
いいや、暇だからトイレでも行っとこう
そう思って立ち上がった瞬間
「カッコイイ〜!」
近くにいたクラスの女の子たちがグラウンドを見て、キャーキャー騒ぎ始めた
……………ん?なんだろう?
みんなの視線の先を見ると、そこには見覚えのある姿が………
あたしが見たくなかった人、No.1
「…………坂石雅人。」
あたしの呟きに雑誌を読んでたはずの詩音が反応する
「え?何?知り合いなの?」
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