「桜ちゃん?」



私ははっと目を覚ました。

自分の世界に入り込んでいたみたいだ。



「ごめんね花音。なんでもない。行こ。」

「桜を見つめてる桜ちゃんは、なんだか寂しそうだね。」

「寂し…そう?」

「うん。」