「い、いえ…」

「けど、心配してるんじゃ」

「平気で、す。…私には両親はいないので。」

「あ~…悪いこと言った。」



幸人さんは、私の頭をぽんぽんと撫でて部屋を出ていった。

ど、どうしたらいいんだろう。



というか、誰かに頭を撫でられるなんて…初めてかもしれない。


それは、私がずっと欲しかった、けど絶対に手に入らないモノ。