私の前には優くんがいて
私には当たらなかったのだ。

「ちぐる、痛い。」

やっぱり…ちぐるさん…。
そう思ったらなぜか胸が苦しくなる。

2人はどういう関係何だろう。
呼び捨てだから恋人とかだったのかな。

そう思うと、また胸がギュッといたんだ。

「それは、優が当たってきたからでしょ!!あたしはあの子に当てようとしたんだからっ。」

「こいつ、俺の彼女だから。けがとかさせたくないから守った。文句ある??」

ちぐるさんは泣きそうな顔をして、、、

「優の馬鹿。バカ、バカ!!」

って言ってどこかへ走ってしまった。