「…っ」



うわ、なんか今のヤバ…。




寒い外だというのに、私の顔は酷いくらいに熱くて、顔があげられなくなってしまった。





「…ふーん。でも、“僕”は諦めないよ。じゃあね、“牧瀬さん”。」






と、先ほどまでの嫌みたっぷりの表情は消え失せ、代わりにいつもの穏やかな笑顔を浮かべる芦野くん。




その表情を貼りつけたまま颯爽と立ち去っていった。




「ふっ、ふざけんじゃねーっ!!待てコラ芦野ぉっ!」





その背中に向け、罵声を浴びせ続けた葵。






解決したかに見えた今回の問題。




解決…してないようです。






これからどうなるやら。




私たちの“最悪から始まったstory”は、まだまだ続くようです。







Fin.