わたしは、以外に冷静だった。

「電話…しなきゃ…」

Pulululululu…

「…あー、はい。もしもし。」
男の人だった。

「あっ、あの、田沼 美沙(お母さん)の娘の華です。えっと…お母さんが…」
いまさら、涙が出てきた。

「あっ!?華ちゃん?美沙さんから話は聞いてるよ。今からちょっと、家行っていいかな?」
その人の声はすごく優しくて、なぜか安心した。

それから少しして、家のチャイムがなった。

「…はい。」
そこにいたのは、モンスーンのリーダーの雅彦【masahiko】だった。

「えっ!?」
すごく、驚いた。

「あぁ、初めましてだね。華ちゃん。モンスーンの雅彦です。よろしく。」
雅彦、いや、雅彦さんはニコッと笑った。

「あ、華です。」
自分でも思うほど、素っ気なかった。








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