世話の行き届かない施設の領。
暴力にたえる萌。

『いつか、二人で暮らそう』

いつからか、二人の夢になった。


小学校、中学校。

そして、高校。


高校に入ると萌は年齢をごまかして夜の仕事を始めた。

少ししてから、萌の紹介で領も違う店でホストとして働き出した。

すべては、二人で飛び出すために。

ぜんぶ貯金して、働いて。