「そこの方。土方歳三殿はおられるか?」
「土方さんにご用なんですか?」
沖田さんは、さっきの表情とうって変わってニコニコしながら2人組に近づいていた。
私は、沖田さんが話をしている間に土方さんを呼びに行くことにした。
屯所の廊下を走って土方さんの部屋の前まで来て襖を開ける。
「スパーン!!」
「てぇめぇーらいい加減に・・・・・?おい。板倉どうした?誰だ?そいつ。」
そう言って土方さんは刀に手を伸ばした。
誰だ??
私1人のはずだけどと思って後ろを振り向くと男が一人立っていた。
あれ?この人・・・・。
「屯所の入り口に居ませんでしたか??」
「なに?客か?」
土方さんは訝しげな目で後ろの男を睨みつける。