ふと外を見ると東の空が白んでいた。




「・・・・怖・・い・・・よ・・・・・・。」




不意に板倉が発したその言葉に顔を向けた土方が目にしたもの。




板倉の涙。




また、夢の中で泣いてるのか。




よくなく奴だな。




さて、ちょっとしかねぇが、寝るか。




布団を板倉の布団の横に敷いて火を消す。




「よっと・・・・・。」




静かにまぶたを閉じると先ほどみた板倉の泣き顔が浮かんできた。




浮かんできた板倉を消して眠りにつこうとした。



「・・・・た・・・・す・・け・・・て」




「あーっ!畜生!?何なんだよ!」