ったく。




「火消して寝ときゃぁ、完璧だったのにな。」




けど、明かりがついてて少しだが、温かかった。



帰りを待ってる奴がいるってこんな気持ちになんのかな。




そんなことを考えながら板倉を布団に寝せた。




ったく。身体冷えてんじゃねぇか。




文机なんかにもたれ掛かって寝るから。




板倉に布団を掛けて、少し残った仕事を片付けに文机に向かう。




ったく。幕府も面倒な仕事ばかり押しつけやがって。




おかげで寝る暇ねぇじゃねぇか。




無言で、文机に向かってどれくらいたっただろう。