土方は何か言いたそうな顔をしたが、諦めた。
どうせ、嫌みで返ってくるのが解りきっている。
小さくため息をついた土方。
何で自分の部屋を使えっていったのか・・・・今更ながら後悔するが、時すでに遅し。
「まぁいい。飯だ。早くこねぇと左之達に食われちまうぞ。」
それだけ言って土方は部屋を出て行った。
頭の中がごちゃごちゃしたまま、凛は布団を片づけて服を着替えた。
また一つ疑問が増えた。
どうして、あそこまで夢を見たのだろう。
私の、そばにいた人は?
温もりを、私を必要だと手を差し出したのは誰だ?
私はあの後、
どうしたの?